リサイクルの現状の課題と今後の改善点について
プラ資源ごみのリサイクルに関する課題点とは
国内外でリサイクルの取り組みが本格化しており、地球温暖化防止対策やエネルギーの節約といった多彩なメリットが期待される反面、いくつかの課題点もあります。
トレイ・袋・容器などのプラスティック製の資源ごみを回収してリサイクルを行う際に、すべて完璧に資源化されるというわけではありません。プラスティック製の資源ごみを焼却する際には、熱エネルギーを利用するサーマルリサイクルが行われるケースが多いです。
焼却する量が多ければ多いほど時間と労力がかかり、二酸化炭素の排出量も増加します。プラスティック製品の資源ごみ回収自体が100%というわけではなく、海や川に投げ込まれるケースも多く、海洋プラスティックごみの問題も深刻化しています。
このような問題を改善していくには、海の安全な環境を守るためにも、わたしたちひとりひとりが自覚して、身の周りのごみ拾いを積極的に行うことも必要となるでしょう。
リサイクル以外の取り組みも必要
日本は海外と比較すると、リサイクルへの取り組みはまだまだ遅れているのが現状です。地球と自然の環境保全を守り、資源の無駄遣いを減らすためにはリサイクルに集中的に取り組むだけではなく、この他にも新しい取り組みが必要となるでしょう。
そこで、リサイクル以外の取り組みとして、リデュースやリユースについて解説します。リデュース (Reduce) とは英語で「減らす」という意味で、ごみなどの廃棄物の発生を抑えることを指します。具体的な事例を挙げると、無駄なごみの量を減らすために、不要な物を買わないこと、いらない物をもらわない、物を大切に使うように心がけることです。
食事をする時に食べ残しをせず、マイ箸・マイボトルを持参するのもリデュースです。もうひとつの取り組みとして、リユースについてお伝えしましょう。リユースはすでに使われた物を廃棄処分せず、再び使うこと、または繰り返して使うことを指します。
リユースを行うことにより、廃棄物の量を削減し、物を大切にする心を育むことができます。